キューちゃん日記は「Qちゃん新聞」に掲載されているコラムをズームアップしてお届けします。普段の出来事から家についての専門的な知識を、分かりやすく書いていきます。

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VOL50
こんにちわ!

 今回のQちゃん日記は、私がとても感動した良いお話を紹介したいと思います(^_^)。
忙しい毎日に追われている、お父さん・お母さん、少しだけお時間のある時で構いませんので、是非読んでみて下さいね。
きっと皆さんにも、感動していただけると思います。

ある披露宴に出席した時の事です。

 スピーチの時、新郎の青年は、たんたんと語り始めました。
「自分は小さい頃、なんでお父さんがいないのだろう?」と悩みました。
来る日も来る日も、お母さんは仕事でいない日がほとんどで、保育園にいる時間の方が長くて、大きくなると一人で夕飯を食べる事がほとんど毎日でした。
だから、日曜日お母さんと二人でご飯を食べるのが、一番の楽しみでした。
 一人で部屋で待っているのが寂しくて、外で待ちながら、少し錆び付いたアパートの階段で、座って母の帰りを待っていたり、ウロウロしたりしていました。
寝るときはいつも一緒で、もう小学生なのに背中を軽く叩きながら子守歌を歌ってくれました。
 朝起きると、冬はこたつの中に靴下と洋服が置いてあり、暖めてありました。それは今でもかわりません。中二と時、忘れられない大事件が起こりました。

 突然、お母さんが家を買ったと言って引っ越しをしました。「おまえの部屋だよ!一生懸命勉強しなさいよ。」と言って、また仕事ばかりの毎日・・・。
でも、僕にとっては最高のプレゼントでした。
隣の家を気にせずにテレビが見れるし、二階の家の音を気にしないですむし・・・何よりも自分の部屋が持てた事は、あの頃の僕にとって例え四畳半でも、宇宙に匹敵するほどの空間でした。
 言われたとうり、その部屋で一生懸命勉強をして、本日やっと結婚できるまでに成長しました。

 これからは、僕達二人がお母さんに親孝行する番です。
「お母さんこれからも健康で長生きして下さい。」
かみしめるように、新郎の母は黙って聞いていました。
スポットライトが、その母の涙をみてとれるように、照らしていました。
会場にはすすり泣きの方もいました。
そして場内から「よぉ!肝っ玉母さん!」と言う声が聞こえ、式場内は大拍手がおこりました。


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